緑青(銅のサビ)の知識
厚生省も認定! 有毒説は根拠なし!

緑青の毒性問題は長い間の誤解でした。

銅の表面に生成する緑青(ろくしょう)は昔から有毒と考えられてきました。なぜ有毒と信じてきたのかはっきりしませんが、主な原因は学校の教科書にあったと考えられます。私たちは誰でも小学校の理科の時間で緑青について学び、ここで習った知識を潜在的に信じてきました。例えば、昭和四十九年の理科の教科書には、「金属のさび」という項目があり、緑青について次のように述べております。

「しめり気の多いところに銅を置くと緑色のさびができる。
このさびは緑青といって食べると身体に害がある。」

このように書かれております。どうして害があるのかについての記述はなく、十分な説明もされておりません。この他、各種の百科辞典にも有毒と記載されておりました。一般社団法人日本銅センターでは、何の根拠もないまま有毒と考えられてきた緑青について正しい理解を得るため、過去二回、東京大学医学部において長期動物実験を行って参りました。その結果 、緑青は無害同様の物質であることが確認され、この研究の成果を細かく厚生省に報告しました。これを受けて、厚生省では昭和五十六年、国の研究として緑青の動物実験(研究機関/国立衛生試験所・国立公衆衛生院・東京大学医学部)に着手し、三年間にわたる研究実験を行いました。この時の研究結果 は、昭和五十九年八月、厚生省から広くマスコミに公表されました。
緑青は過去に考えられていたように有毒ではなく、無害に等しいことがはっきりと解明されたのです。
こうして、過去何となく語り継がれてきた緑青の有毒?問題は、すべて誤解であることが明らかになったのです。




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